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夜は短し輝け乙女
第1章 突然の来訪者

「安達海音。覚えてない?」


…あだち??…そうか、この人の名前は安達海音、か。海の音で " かいと "


ああ、思い出した、、あの時………。








「君はちひろって言うんだね!どんな字を書くの?」


「数字の " 千 " に、裕福の " 裕 " で、千裕です。全然裕福なんかじゃないです」


「ははは、そっか!覚えておくね!せっかくだから紙に書いておくよ。……あ、俺は安達海音。海の音、で、かいと、だよ。よろしく!」









高校の入学式の記憶が頭をよぎる。


…あの人だったのか……


憂鬱、不幸、不運。その時の私の頭の中は、その言葉がぐるぐると回っていて、いいことなんて見つける余裕もなく。


……はあ、そんなことがあったなんて。せっかく私なんかに声をかけてくれたのに。私ったらひどい奴だな。


「覚えてます。ごめんなさい、なかなか思い出せなくて。」


「良かったぁ〜!忘れられたかと思ったよ。思い出してくれて助かった。また君に会いたかったんだよ」


「え?なんでですか?」


信じられない言葉が海音の口から出た。


…私に会いたかった?嘘だ。何かの間違いだ。


「探してたんだ、千裕を。名前呼び嫌だったか?…… 俺、あの時探してたんだよ、君みたいな子を」


…わけがわからない。私みたいな子?謎だ。不運に見舞われる奴を見て楽しみたかったとでも言うのか?そんなのごめんだ。やはり顔面偏差値の高い奴にろくな奴はいないな。
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