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夜は短し輝け乙女
第1章 突然の来訪者
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午後11時。
私はいつもの散歩に出かける。いや、散歩というか、ただ近くのコンビニで次の日の朝ご飯を買うというだけだ。
…にしても、やけに変な夢を見たな、今日は。見知らぬ男にぶつかって名前を聞かれるなんて。しかも相手は名前を知っていて……。不思議だ。
「あっ!野崎さん!」
…向こうから誰かが声をかけてくる。その声に聞き覚えがあった。
「覚えてない?さっきの俺だよ!」
…ん?さっきの?ああ、なんだ。これも夢か。
「千裕、なんで無視するんだよ」
…呼び捨て?偉そうな。何様だ。
「思い出せよ。入学式で会っただろ?」
「知りません!」
…しまった!!またやらかした……。
というか、これ夢じゃないのか。現実か。
夢にしてはリアルというか、なんというか。うむ、現実なんだな。
入学式なんてものは記憶にない。残すものか。
「校門の前で会っただろ!?そのとき名前答えてくれてたじゃないか!」
……ああ、そんな時もあったかな。
高校の入学式、私は中学以前の悪夢を繰り返すかもしれない不安でいっぱいだった。
そしてそんな中、突然現れた高身長のイケメンに名前を聞かれ、あっさり答えてしまったのだ。
…馬鹿か、私は。顔のいい奴なんてだいたい性格はそれに反している。わかりきったことなのに。
私はいつもの散歩に出かける。いや、散歩というか、ただ近くのコンビニで次の日の朝ご飯を買うというだけだ。
…にしても、やけに変な夢を見たな、今日は。見知らぬ男にぶつかって名前を聞かれるなんて。しかも相手は名前を知っていて……。不思議だ。
「あっ!野崎さん!」
…向こうから誰かが声をかけてくる。その声に聞き覚えがあった。
「覚えてない?さっきの俺だよ!」
…ん?さっきの?ああ、なんだ。これも夢か。
「千裕、なんで無視するんだよ」
…呼び捨て?偉そうな。何様だ。
「思い出せよ。入学式で会っただろ?」
「知りません!」
…しまった!!またやらかした……。
というか、これ夢じゃないのか。現実か。
夢にしてはリアルというか、なんというか。うむ、現実なんだな。
入学式なんてものは記憶にない。残すものか。
「校門の前で会っただろ!?そのとき名前答えてくれてたじゃないか!」
……ああ、そんな時もあったかな。
高校の入学式、私は中学以前の悪夢を繰り返すかもしれない不安でいっぱいだった。
そしてそんな中、突然現れた高身長のイケメンに名前を聞かれ、あっさり答えてしまったのだ。
…馬鹿か、私は。顔のいい奴なんてだいたい性格はそれに反している。わかりきったことなのに。
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