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イタズラな満月(フルムーン)
第2章 0's moon…プロローグ
ただ乗せられたまま、されるがままに運ばれ、線を繋がれ、酸素マスクを付けられる。救命士達の声は雅に一切届かなかった。
総合病院に入り、手術を受ける。連絡を受ける雅の母親も病院に着いた。父親は連絡が付かずに母親だけがやってきた。
祈る思いの母親も、ドクドクと鼓動だけが響く待合室でただ、無事を願っていた。
その時に警察がやってきて事情を説明していく。そんな言葉の羅列など雅の母に届くわけもないまま、時間だけが過ぎていった。
どれほどの時間が経っただろうか。
パッと、【手術中】のランプは消えた。
「何とか、今は持ちこたえていますが、今後の経過が目の離せない状態です。」
主治医だろうと思われる、医師からの言葉だった。
総合病院に入り、手術を受ける。連絡を受ける雅の母親も病院に着いた。父親は連絡が付かずに母親だけがやってきた。
祈る思いの母親も、ドクドクと鼓動だけが響く待合室でただ、無事を願っていた。
その時に警察がやってきて事情を説明していく。そんな言葉の羅列など雅の母に届くわけもないまま、時間だけが過ぎていった。
どれほどの時間が経っただろうか。
パッと、【手術中】のランプは消えた。
「何とか、今は持ちこたえていますが、今後の経過が目の離せない状態です。」
主治医だろうと思われる、医師からの言葉だった。