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イタズラな満月(フルムーン)
第9章 special moon1…ただ、愛するが故…
人間界への旅立ちは内密に行われていた。そのため、見送りにはヌエバとジェーナ、それとルーペントだけだった。
旅立ってからルーペントを残して2人はその場を離れた。
それからという時間は目まぐるしく回る。
迷っている暇などない。
どんな批判すらも受けてきた。
それでも、会いたい気持ちを抑え、仕事として会う以外は、全てを互いの間から排除していった。
そうして、互いを想いながら年月は過ぎ、5年が経ったある日。ルーペントは持ち込まれた仕事に目を疑った。
「まさか、自分と同じ。重罪だな、このガキ猫…」
そう。その仕事とは、ジェーナの元にいるユトへの、人間へ向ける感情への禁忌を伝える、通告書の配達と、直接の警告だったのだ。……
旅立ってからルーペントを残して2人はその場を離れた。
それからという時間は目まぐるしく回る。
迷っている暇などない。
どんな批判すらも受けてきた。
それでも、会いたい気持ちを抑え、仕事として会う以外は、全てを互いの間から排除していった。
そうして、互いを想いながら年月は過ぎ、5年が経ったある日。ルーペントは持ち込まれた仕事に目を疑った。
「まさか、自分と同じ。重罪だな、このガキ猫…」
そう。その仕事とは、ジェーナの元にいるユトへの、人間へ向ける感情への禁忌を伝える、通告書の配達と、直接の警告だったのだ。……