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イタズラな満月(フルムーン)
第14章 10th moon…涙
ヌエバはふと、雅に目を移した。
「ヌエバさん…私が居たらジェーナと話が出来ない?」
「そうではないが…」
「ユトがどうしたかって…」
「…ハァ…」
しかしなかなか口を割らないヌエバに対してコトリとも音がしないユトの様子が気がかりになり、雅は立ち上がりユトの居る部屋に向かった。
「アリス?」
「自分で聞きます…」
そう言い残してその場を後にした。残ったジェーナはヌエバに問いかけた。
「そんなに何か…あったのかい?」
「うちの…ヌエバの中で一人…命を絶った者が居てな。」
「…ッ……もしかして…」
「相変わらず察しがいいな。」
「なぜだい?なぜ…」
「運命の塔から飛び降りた。それも満月の夜…僕と、マルテの友と、…ユトの目の前で…」
「ヌエバさん…私が居たらジェーナと話が出来ない?」
「そうではないが…」
「ユトがどうしたかって…」
「…ハァ…」
しかしなかなか口を割らないヌエバに対してコトリとも音がしないユトの様子が気がかりになり、雅は立ち上がりユトの居る部屋に向かった。
「アリス?」
「自分で聞きます…」
そう言い残してその場を後にした。残ったジェーナはヌエバに問いかけた。
「そんなに何か…あったのかい?」
「うちの…ヌエバの中で一人…命を絶った者が居てな。」
「…ッ……もしかして…」
「相変わらず察しがいいな。」
「なぜだい?なぜ…」
「運命の塔から飛び降りた。それも満月の夜…僕と、マルテの友と、…ユトの目の前で…」