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イタズラな満月(フルムーン)
第14章 10th moon…涙
「なぜ…どうして幸せになれない運命なんだ…ヌエバと…ジェーナ…この運命は…」
「カロン…」
「どうして!…なぜ愛し合う者達に限ってこの道が来るの…?どうして他の…」
「カロン…っ」
「何で…ただ。…選んだ相手が…心が惹かれ呼び合う相手が…私たちも…ユト達も…皆…ッ禁忌の相手なの…」
「……ッ」
背中に腕を回して胸に顔を埋め、高ぶる感情が抑えられなくなったジェーナをただ、抱き締めるしかヌエバは出来なかった。
「だけどね、カロン…ユトはエスパシオ様に喧嘩を売ったそうだ。」
「……ヒック…ッ」
「前例がないなら前例を作ればいい。何に変えても守りたい人の守りたい笑顔があるのだと。…それの何が悪いんだとね。」
そっとジェーナの体を離して頬を撫でながら涙を拭い、ヌエバは笑いかけながら話した。
「カロン…」
「どうして!…なぜ愛し合う者達に限ってこの道が来るの…?どうして他の…」
「カロン…っ」
「何で…ただ。…選んだ相手が…心が惹かれ呼び合う相手が…私たちも…ユト達も…皆…ッ禁忌の相手なの…」
「……ッ」
背中に腕を回して胸に顔を埋め、高ぶる感情が抑えられなくなったジェーナをただ、抱き締めるしかヌエバは出来なかった。
「だけどね、カロン…ユトはエスパシオ様に喧嘩を売ったそうだ。」
「……ヒック…ッ」
「前例がないなら前例を作ればいい。何に変えても守りたい人の守りたい笑顔があるのだと。…それの何が悪いんだとね。」
そっとジェーナの体を離して頬を撫でながら涙を拭い、ヌエバは笑いかけながら話した。