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イタズラな満月(フルムーン)
第14章 10th moon…涙
「ジュノが…目の前で死んだ…んだ」
「…ぇ…?ジュノって…」
「オレが…昔付き合ってた…彼女…ヌエバの属性にならなかったら…まだ…」
「ユト…」
「…目の前で…オレの目の前で塔から墜ちていった…手…のばしても届かなくて…ヌエバ様に…止められた…」
「…ユトッ!」
「オレ…ジュノに何もしてやれなかった…終わってたのは…オレの中だけで」
「ユト!」
俯きながら雅はユトの言葉を遮るように名前を呼んだ。気付けば、指を絡めた手に雅の涙が落ちてきた。
「もぉ…いいよ?……解ったよ。」
「…」
「…でも、……でもきっと、ユトが何も出来なかったわけじゃないと思う…!責めないで…お願いだから…ユト…自分を責めないで…」
そんな会話を扉の外で様子を見に来たヌエバとジェーナは聞いていた。
「…ぇ…?ジュノって…」
「オレが…昔付き合ってた…彼女…ヌエバの属性にならなかったら…まだ…」
「ユト…」
「…目の前で…オレの目の前で塔から墜ちていった…手…のばしても届かなくて…ヌエバ様に…止められた…」
「…ユトッ!」
「オレ…ジュノに何もしてやれなかった…終わってたのは…オレの中だけで」
「ユト!」
俯きながら雅はユトの言葉を遮るように名前を呼んだ。気付けば、指を絡めた手に雅の涙が落ちてきた。
「もぉ…いいよ?……解ったよ。」
「…」
「…でも、……でもきっと、ユトが何も出来なかったわけじゃないと思う…!責めないで…お願いだから…ユト…自分を責めないで…」
そんな会話を扉の外で様子を見に来たヌエバとジェーナは聞いていた。