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イタズラな満月(フルムーン)
第14章 10th moon…涙
「もぉ…良いから…」
そっと腕を緩めると雅はユトの方に体の向きを変えて下から見上げて見つめた。
「誰もきっと…悪くないよ。ユトだって…ヌエバさんだって…そのジュノちゃんだって!誰も…誰一人として悪くないよ…」
「だけど…オレが…オレがジュノの気持ち弄んで…無責任に待たせて…」
「だけど!それだって仕方ない!…離れた時間で何かが変わったことがあっても…それをだれも…誰だって恨む事なんて出来ないよ!……だから…」
そう必死になって続ける雅を優しく包み込むように抱き締めたユト。自分のことのように泣いて止まらなくなった雅にぽつりと呟いた。
「…なんで……何でアリスはそうなんだよ。…いつも…いつだって……ッ」
「ユト?」
そっと腕を緩めると雅はユトの方に体の向きを変えて下から見上げて見つめた。
「誰もきっと…悪くないよ。ユトだって…ヌエバさんだって…そのジュノちゃんだって!誰も…誰一人として悪くないよ…」
「だけど…オレが…オレがジュノの気持ち弄んで…無責任に待たせて…」
「だけど!それだって仕方ない!…離れた時間で何かが変わったことがあっても…それをだれも…誰だって恨む事なんて出来ないよ!……だから…」
そう必死になって続ける雅を優しく包み込むように抱き締めたユト。自分のことのように泣いて止まらなくなった雅にぽつりと呟いた。
「…なんで……何でアリスはそうなんだよ。…いつも…いつだって……ッ」
「ユト?」