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イタズラな満月(フルムーン)
第15章 11th moon…光
そんな中雅は一瞬駆られた不安の疑問を、ユトにぶつけてみることにした。
「…ユト?明後日…何かあるの?」
「満月だろ?」
「それは知ってるよ…だけどジェーナも今更そんな事わざわざ釘ささないでしょ?」
「…そんな事より、明日はどうすんの?もうたいがいなところは行き尽くしたろ。」
「話そらさないで…お願い。どう言うこと?…ユト…」
「……最後の審判だ。」
「そうだろうけど。私が蘇れなくなって、今まだ病室にいる本体も命が尽きて…お葬式して、灰に…なって」
「それだけじゃない。」
「…え?」
「オレの中のアリスの記憶が消える。」
そういうユトの顔は少し眉間にしわが寄り少し、力が感じられない様子にも見えた。そんなユトの頬に雅はそっと手を寄せた。
「…ユト?明後日…何かあるの?」
「満月だろ?」
「それは知ってるよ…だけどジェーナも今更そんな事わざわざ釘ささないでしょ?」
「…そんな事より、明日はどうすんの?もうたいがいなところは行き尽くしたろ。」
「話そらさないで…お願い。どう言うこと?…ユト…」
「……最後の審判だ。」
「そうだろうけど。私が蘇れなくなって、今まだ病室にいる本体も命が尽きて…お葬式して、灰に…なって」
「それだけじゃない。」
「…え?」
「オレの中のアリスの記憶が消える。」
そういうユトの顔は少し眉間にしわが寄り少し、力が感じられない様子にも見えた。そんなユトの頬に雅はそっと手を寄せた。