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イタズラな満月(フルムーン)
第16章 12th moon…愛して、傍にいて
次の日、ある意味2人で過ごす最後の日になった。好きだと気付いて、想いが通じ合って…すぐに別れがやってきた。

「…おはよ」
「おぅ、おはよ」
「……ッ」
「何だよ」
「何も…無い。」
「…じゃぁこの手、何?」

そういうとユトは、自身の服を摘む雅の手を取りそっと握り替えした。

「…クス…、今日どこに行く?」
「それなんだけど…私ね?」
「ん?」
「ジェーナと、ユトと、三人でのんびり居たい。」
「そんな事でいいの?」
「それが一番だと思う…」
「アリスがそれで良いなら良いけど…」
「ユト…」

そう名前を呼ぶと雅はユトに巻き付いた。

「アリス?」
「…ちょっとだけ…」
「朝なんですけど?」
「…解ってる…」

そう答えながらもなかなか離れられずにいた。
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