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イタズラな満月(フルムーン)
第16章 12th moon…愛して、傍にいて
2人が食事の支度をしている中、ジェーナ達は2人きりの部屋で話をしていた。
「それで!…ユトは…どうなるんだい?」
「あいつ…一番過酷な道かも知れない。アンヘルの道だ。」
「ア…ヘル…ッッ」
「仕方ない。あいつが、ユト自身が選んだ。ジェーナの跡を継ぐこともなく、ただ…彼女の笑顔を守ることだけをエスパシオに訴えていたから。」
「でも…だからって…」
「カロン…」
「…何でなの…」
そう、ヌエバの言うユトに課せられた罰とはアンヘルと呼ばれるもの。所謂ところの『堕天使』だ。一度落とされたらもう二度と戻ることは許されない。もし仮に仲間が地上に降りてもその姿は見えないし、人間として生きる。ただし、人間としての記憶はなく、使い魔としての記憶だけが残る。いつ、どこで、どう存在していたかなどは全く無くなるのだ。
「それで!…ユトは…どうなるんだい?」
「あいつ…一番過酷な道かも知れない。アンヘルの道だ。」
「ア…ヘル…ッッ」
「仕方ない。あいつが、ユト自身が選んだ。ジェーナの跡を継ぐこともなく、ただ…彼女の笑顔を守ることだけをエスパシオに訴えていたから。」
「でも…だからって…」
「カロン…」
「…何でなの…」
そう、ヌエバの言うユトに課せられた罰とはアンヘルと呼ばれるもの。所謂ところの『堕天使』だ。一度落とされたらもう二度と戻ることは許されない。もし仮に仲間が地上に降りてもその姿は見えないし、人間として生きる。ただし、人間としての記憶はなく、使い魔としての記憶だけが残る。いつ、どこで、どう存在していたかなどは全く無くなるのだ。