この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イタズラな満月(フルムーン)
第17章 last moon…優しき輪廻
その言葉を聞いた雅は言葉を失った。
「…な……んで?」
「ユトは、消滅を選んだんだよ。アリスの蘇りと引き替えに…」
「そんなの…そんなの私…望んでないよ!何で…そんな事なら私…生き返りたくないよ!」
「アリス?それを聞いたらユトは悲しむよ?」
「だけど!」
「そうだな。」
後ろからそう言うのは、ヌエバだった。膝を突いて雅の前に座ったヌエバはそっと頬に手を添えて涙を拭いた。
「アリスと呼んだ方が良いのか、雅さんと呼んだ方が良いのか…どちらがいいのかね」
「あの…」
「そうだな、アリスさんと呼ぼうか。ユトからの伝言だ。これを聞いてからさっきの言葉の続き、聞こうか?」
「伝…言?」
そう聞く雅に笑いかけながら、ヌエバは続けた。
「あぁ、『必ず見つける』…と。」
「…な……んで?」
「ユトは、消滅を選んだんだよ。アリスの蘇りと引き替えに…」
「そんなの…そんなの私…望んでないよ!何で…そんな事なら私…生き返りたくないよ!」
「アリス?それを聞いたらユトは悲しむよ?」
「だけど!」
「そうだな。」
後ろからそう言うのは、ヌエバだった。膝を突いて雅の前に座ったヌエバはそっと頬に手を添えて涙を拭いた。
「アリスと呼んだ方が良いのか、雅さんと呼んだ方が良いのか…どちらがいいのかね」
「あの…」
「そうだな、アリスさんと呼ぼうか。ユトからの伝言だ。これを聞いてからさっきの言葉の続き、聞こうか?」
「伝…言?」
そう聞く雅に笑いかけながら、ヌエバは続けた。
「あぁ、『必ず見つける』…と。」