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イタズラな満月(フルムーン)
第18章 special moon…右にあなたを、左に君を。
一方、悠人にネックレスを渡したヌエバはその足でジェーナの元に向かった。

キィ…
「失礼するよ?」
「おや、ヌエバ。今日はなんだい?」
「いやね。悪ガキのその後を見に行ったついでに君に会いにと思ってね。」
「満月の時にヌエバがそんなに力を使うと大変なことになるよ?ましてや、来る先がジェーナである私の所となれば…ッ」 

話を始めた直後にヌエバは座り込んだ。そんな相手に近寄ると、ジェーナはふっと笑いながらそっと頬を撫でた。

「言わんこと無い…何でまたこんな日に来たんだい…」
「エスパシオ様達に見つからぬように作り続けていたら時間がかかってね。」
「作るって…」
「一つはユトに渡して来たんだが…」

そういい、ヌエバはおもむろにポケットから小さな包みを差し出し、ジェーナに手渡した。
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