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イタズラな満月(フルムーン)
第4章 2nd moon…見せた弱み。
そう、何かに気付いた雅を小首を傾ける様にしたままユトは、雅の言葉を待った。

『何だよ。』
『私…帰るとこって…』
『どこでも良いんじゃないか?本体のある病院でも良いし、家でも良いし。』
『じゃぁ今日はお家帰る?…っていっても帰り方…』
『めんどくせぇなぁ。』

そうため息を吐くと『どうするの?』と答えを迫ったユト。そんなユトに対して、雅は少し気恥ずかしいかのように、戸惑いながらもユトに答えた。

『ユトが居てくれたら…私今日はこのままここでも良いよ?』
『頼むよ?またあんな泣きそうな顔すんなよ?』
『あれは!…あれは起きたときに夜中だし、電気無いし、ユト居ないしだったからだもん。私だけじゃないもん』

そう言うと、ベッドに横たわり眠りについたのだった。
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