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イタズラな満月(フルムーン)
第6章 4th moon…新たな出会い
「…だからだ…ッ」
膝を抱えて雅はその場に座り込んでしまった。雅はユトが熱を出した理由が解った気がした。
ユトが熱を出したのは…
あぁやって体調崩したのは…
私がユトに頼っていたから。
それも、ずっとずっと…
頼りっぱなしで甘えていたから…
そう考えてしまった雅は、立ち上がれず、ただ、その場から動くことが出来なくなっていた。その時だった。
「おやおや、君は?」
不意に頭の上から声がした。
しかし雅は自分に対してのこととは思っていなかった。他の誰かに見える存在じゃないことくらいは重々に承知していたからだ。
「どうしたんだ?」
しかしその声はもう一度、自分に向けて降ってきたのだ。
膝を抱えて雅はその場に座り込んでしまった。雅はユトが熱を出した理由が解った気がした。
ユトが熱を出したのは…
あぁやって体調崩したのは…
私がユトに頼っていたから。
それも、ずっとずっと…
頼りっぱなしで甘えていたから…
そう考えてしまった雅は、立ち上がれず、ただ、その場から動くことが出来なくなっていた。その時だった。
「おやおや、君は?」
不意に頭の上から声がした。
しかし雅は自分に対してのこととは思っていなかった。他の誰かに見える存在じゃないことくらいは重々に承知していたからだ。
「どうしたんだ?」
しかしその声はもう一度、自分に向けて降ってきたのだ。