パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 春ー2

陸が、いきなり勉強を始めた時は、驚いたわ

やりたいことが見つかったからって。。。

大好きなサッカーもやめるって言い出した

毎日、遅い時間まで、塾で勉強してた

家でも、いつも勉強してた

努力して、今の高校に入った

進学校に、合格したら、あんなにバカにしていた周りが変わったわ

あんな子供で、大変だね？って言ってた人たちが、優秀で羨ましいですって。。。？

こんな、この先会うことがない人たちに、私は、傷ついて悩んでたなんて。。。

陸は、私がずっと陸のことで、泣いたり謝るのが気になってたみたいで、見返してやりたかったって言ってた

直樹。。。？

陸は、頭がいいわけじゃないよ？

努力してる

頑張った結果が１番なのよ。。。

頑張った結果が２番でも、100番でもいいの

陸より、頑張った子が、いただけなんだから。。。

誠がいたから、陸を育てられたの

私だけじゃ、無理だった

誠はいつも、陸に寄り添い、話をちゃんと、ゆっくり聞いてくれた

誠がいたから、今の陸がいるのよ。。。

陸を取らないで？

直樹には、申し訳ないと思う。。。

気づかないで、産んでしまった私の責任がある

陸の父親は、誠なのよ。。。

同じ時間を生きてきた

誠がいたから、陸がいる

私だけじゃ、殺してたかも。。。

直樹といたとしても、やっぱり誠みたいには、育てられなかったと思う。。。


泣きじゃくる私を、直樹が髪を撫でてくる


今まで我慢していた涙がわあっと、溢れていく


毎日、辛かったよ。。。

責められて、謝る日々

サッカーがうまいせいで、妬まれて嫌がらせも陰口もたくさん言われた

誠がいたから、頑張ってこれたの。。。

直樹。。。お願い、陸を取らないで？


直樹を見る

優しく髪を撫でてくる


詩織は、そんなに、俺が信用できない？

無理矢理、取り上げたりしないって言ったよな？

今の陸があるのは、詩織の旦那のおかげなのは、わかってる

でも、俺も、その時間を一緒に生きたかったよ。。。


悲しげな目が私を見る


っ。。。ごめん。。。


気づけなかったのは、俺も同じだから。。。

二人が、惹かれた時に出逢う意味を考えなかったから。。。

ごめんな。。。？


私を見る直樹が髪を撫でてくる