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第6章 夏―2

誠とも、付き合ってたんでしょう？


兄貴と付き合っていて、別れて俺と付き合ってたんだよ

結婚してから、二人は同級生だったから、同窓会で再開して、盛り上がったみたいだ

ありさは、すぐに浮気に気づいたけど、黙って許してた

子供が産まれて幸せな家庭を築いていけたら、いいって。。。

茉莉ちゃんが産まれてから、ゆりが、兄貴に会いに来たんだ

あなたの子供よ？って。。。

兄貴は出来る限りのことはするからって言ったんだけど、ゆりのヤツ。。。

お金は困ってないから、時々、抱いて欲しいって言い出して、兄貴と続いてる。。。

何度か話したんだけど、自分だけ幸せなんてズルいって。。。

そんなことを繰り返してる内に、兄貴はゆりに溺れていった

ありさは、ずっと気づいてないふりしてる。。。

家にいる兄貴は、ありさと子供だけを大切にしてくれてるから、壊したくないみたいだ。。。


っ。。。先輩、何も言わなかったよ？

いつも、幸せそうで羨ましいって、羨ましがると、詩織のばあか って笑ってたよ？


ありさも、子供を守りたいんだよ。。。

わかる？


っ。。。茉莉ちゃんに父親を教えてどうするの？


わからない。。。

ゆりは、何でもするだろう。。。

何度か話したんだけど、全く聞かない。。。

自分が欲しいものを持っている女を見ると奪いたくなるんだろうな。。。

俺とも、何でもなかったくせに、詩織に思わせ振りなことを言って、兄貴のことを隠してた


髪を撫でてくる


アイツらに、隙を見せるな。。。？


っ。。。わかってるよ？


無防備に寝て、さわられても撮られても気づかないなんて？

仕事、やめる？

だいたい、13時までじゃなかった？


だって。。。断れなくて。。。？


毎日、楽しそうだから、見逃してたけど、疲れるほど働く意味あるの？

もっと、大事なことを忘れないで？


っ。。。ごめんなさい。。。


わかったな？

クスクス笑いながら、私を見ている


よだれ、ついてるよ？


ええ？さっき、ふいたよ？

陸に言われたから。。。


携帯を見せてくる


な？


もうっ。。。


じゃあ、帰ろう？


うん。。。