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好きになった人
第6章 夏―2
茉莉は、懇談の後、お父さんの車で待っていた


まさか、亮太が担任とはな。。。?

チャンスは、やってくるもんだな


どういうこと?


アイツ、詩織を引き留めるはずだ

陸は、一人になるはずだからその時がチャンスだな。。。?

茉莉は陸を捕まえる

俺は、詩織を捕まえる

チャンスは、ものにしろよ?


でも。。。


茉莉、強引にでも行かないと、手に入れられないものもあるよ?

後悔したくないだろ?


それは、そうだけど。。。

陸、好きな人いるみたいだし。。。


好きな気持ちなんて、茉莉次第で変わる

必ずしも、好きな人と一緒にいられるわけじゃないしな。。。


っ。。。それって、お父さんは好きな人は違う人と結婚しても平気だったから?


窓を開けて、たばこを吸っていく横顔を見る


平気だったら、いいのにな。。。

つぶやきながら、たばこを吸っている


っ。。。私は、やっぱり、好きな人に好きになってもらって、つき合いたい。。。


なら、頑張って?


頭をポンポンしてくる


視界の端に、詩織の車が運転して入ってくるのが見える


詩織は、楽しそうに車を運転しながら歌っているみたいだ


隣のお父さんが、クスクス笑いながら詩織を見ている

携帯を見ながら、歩いて行く

後ろ姿を見ながら、校庭の陸に気づいて見ている

そのまま、教室に入っていく


なあ、茉莉?


何?


あの二人、何で見られてることに気づかないと思う?


鈍いんでしょ?


逆。。。

本当は、無意識に気づいてる

詩織は、自分が、かわいく見られるポイントをついて、歩いてる

陸は、無意識に、笑顔をこちらに向けている


え?


気づいてないよ。。。

無意識に気づいてるんだ。。。

だから、見ている方はドキドキする

そう思わないか?


っ。。。そうかも。。。


陸を見ると、キラキラ笑顔を振りまいている


鈍い上に、天然だと、扱いづらいね。。。?


だから、忘れられなくなる

お互いに、強く引き離せないだろ?


うん。。。


まあ、頑張って?


車から、教室を見上げると、先生と詩織が見える

陸を呼ぶ先生に、陸が手を振っている

私も、あの場所に立ちたい

陸が、私を見て、手を振ってほしい。。。

どうしたら、いいんだろう。。。
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