パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 夏―2

まじで、好きなんだ

茉莉、ごめん。。。


申し訳なさそうに話す陸を許せない


陸。。。？


何？


私。。。陸に言えてないことある。。。


何？


優しく見る目を見る

心がずきずき痛い。。。

陸を引き留めたい私。。。嘘をついていく


来ないの。。。


え。。。？


まだ、来なくて不安なの。。。

どうしたらいいかな？


陸を引き留めたい私は嘘をついていく


先輩は？


っ。。。先輩は、必ずゴムしてくれるから。。。


そっか。。。

病院、行った？


っ。。。まだ。。。

だって、怖いよ。。。


来ないのって言っただけ。。。

生理が来ないなんて、言ってない

嘘じゃない

反応を見たかっただけなの

陸を引き留めたい私は、陸の反応を見ると、心がわしづかみされたみたいに感じた

やだやだ

だって、私の方が先だよ？

何で？

後から出てきた女にとられないといけないの？

陸を見ると、悲しげに私を見ている


陸。。。っ。。。


茉莉、病院まだなら、まずは検査薬で確かめよう？


え。。。イヤだよ


何で？


だって。。。怖い。。。


泣き出す私を抱きしめてくれる

怖いよ。。。

だって、嘘がバレてしまったら、陸は、離れてしまう

この腕の中にいたい。。。

優しく抱きしめてくれる陸は、いつもの陸だ

私が泣き止むまで、背中を擦ってくれる

顔を上げると、目を見てくる

キスしてほしいのに唇は近づいてこない


陸、キスして？


唇を近づけていくと、唇が重なる

優しくキスしていくけど、陸からは求めてくれない

涙が流れてくる

何で泣いてるかも、わからない


っ。。。ごめん。。。


切ない陸の声に、更に苦しくなる

体を離して立ち上がる


ごめんね？

帰ろっか？


ぐしゃぐしゃになる自分を見られたくなくて、陸に背を向けて歩いていく

ふわっと、後ろから抱きしめられた


え？


一人で決めるなよ。。。？

ちゃんと、話、しよう？


う。。。っ。。。陸。。。

私から離れて行かないで。。。

お願い。。。。


振り向いて抱きついていく

優しく抱きしめてくれる陸は、私をふりほどかないだろう。。。