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第6章 夏―2

タオルを借りて、エレベーターに乗る

ゆりに案内されて、部屋に入ると部屋は広く、奥が寝室になっているようだ

目の前の部屋は、ソファーと机しかない部屋が広がる


じゃあ、私達は、あなたの服を買ってきてあげるから、待っていてね？

クスクス笑いながら私に、話してくるゆりを睨むと、誠が私を座らせていく


ドア、開けるなよ？


うん。。。


ゆりが誠に笑いながら話している


心配しなくても、まだ来ないわよ？

とりあえず、シャワー浴びて、足を洗ったら？

バスローブがあるはずだし


詩織、すぐに戻るから？

シャワーは浴びなくていい

服を買ってきてからにしろよ？


だから、心配しすぎよ？


お前は、黙ってろっ？


ゆりに、怒鳴る誠に体がビクンと震えた

誠が怒るのは、あまりない。。。


ふーん？

怖いんだ？直樹が何かするんじゃないかって？

誠も、変わったわよねぇ？

でも、そのままの格好で直樹が見たらどうかしら？

下着は濡れて、透けてるし、脚も濡れてる

逆に、色気があるわよ？


自分の格好を見る

ゆりに言われた通り、アイスコーヒーを拭いたせいで、ブラは透けてる

スカートはベタベタで、タオルで隠しているが濡れたストッキングがはりついて気持ち悪い


誠、私は大丈夫だから、服だけお願い？


っ。。。

わかった

ドアは開けるなよ？


頭をポンポンしてくる


うん。。。


じゃあ、行きましょう？


誠の腕に絡み、ゆりが引っ張っていく

心がズキッとする

誠がゆりを睨むと、ゆりが手を離した

この部屋から出た二人は、また腕を組んで歩いて行くんだろうか。。。？

心がズキズキ痛い。。。


はあっ。。。


ため息が出る


詩織ちゃん？


何？


なんだ、気づいてたんだ？


誠以外は気づいてるわよっ

あの女も、いるのを知ってたんでしょう？


後ろから、頭をぐしゃぐしゃにしてくる


いや、知らないけど、気づいてただろうな


ソファーの隣に座り、私を見ている


シャワー、浴びる？


このまま、待つわ


指が腕をなぞってくる


さっき、言われてなかった？

逆に色っぽいって？


もうっ。。。

終わりにしたはずでしょう？