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第6章 夏―2

頭をぐしゃぐしゃにしてくる


ねえ？やめてっ


手で髪を直すと、私を見ている


ごめん、さっき髪を撫でられてたのを見たらイライラしたから。。。


何で？誠に話があるの？


だろうな。。。

それにしても、ベタベタだな？


部屋の電話が鳴り、ドアが開いて直樹が紙袋を受けとり、渡してくる


着替えて？


どうして？


さっき、フロントに電話して向かいの店で買って来てもらった

シャワー、使えよ？


着替えあるなら、誠とあの女を止めてほしかったわ。。。


紙袋を受けとり、浴室に入る

鍵をかけて、裸になりシャワーでアイスコーヒーを流していく

バスタオルを巻きながら、紙袋から服を出した


黒じゃない。。。

水色のワンピース

かわいい。。。

下着は濡れてしまったので、ブラジャーだけつける

キャミソールとパンツは諦めて、予備に持ち歩いているストッキングをはいてワンピースを着る

化粧直しをして、浴室から出ると直樹はたばこを吸っていた


直樹。。。？ワンピースありがとう。。。


ああ。。。似合うよ？


ふふっ、ありがとう。。。


ソファーに座り、携帯を出す

誠に電話しようとすると、取り上げられた


返してよ？


隣に座り、距離を縮めてくる

バタンと倒れてしまうと、上から見下ろす格好になってしまう

体には触れずに腕が肩の上にある

目をそらすと、首筋や耳に息がかかるのがわかる


キスマークついてる。。。

相変わらず独占欲が強いのな？


クスリと笑いながら私を見ている


ねえ？どいて？


何もしてないだろ？


そうだけど。。。

何かイヤ。。。


終わりにしたはずだろ？

詩織がそう言ってたのに、何で誘う顔しているの？


っ。。。してないっ


今回は、詩織が、やり直そうって、お願いするまでは何もしないし、さわらないから安心して？

けしかけるだけだから。。。？な？


息がかかるのが苦しい。。。


はあっ。。。イヤ。。。


直樹を見ると、笑いながら聞いてくる


起き上がりたい？


うん。。。


じゃあ、首に手を回して？


ええっ？

一人で起きるからどいてよっ？


出来ないんだ？

何ともないなら、出来るだろ？


っ。。。

出来ないよ。。。？