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第6章 夏―2

傷つけないよ。。。？

俺の子供だって言わなくていい。。。


机の下で、脚が私の脚をなぞる


っ。。。嘘つき


だから、仮でいいから？

陸を跡継ぎ候補にして？


ダメっ。。。


はあっ。。。詩織と話してたら、何も進まないな？


う。。。だから？


茉莉が妊娠してたら、どうする？


ぇ？ええっ？


陸の子供だったら、どうする？


直樹？


二人を呼ぶ？

近くに呼んでる


え。。。


誠を見ると、顔が怖い。。。


ギュッと手を繋いでくる


呼べよ？

本当にそうなら、陸に聞く必要がある。。。


まこちゃん。。。？


直樹が電話していく


茉莉が部屋にに入ってくる


陸は。。。？


不安な顔をしている

茉莉を見ると、そわそわしている

女の勘が走る


茉莉ちゃん、嘘でしょう？

妊娠してるって？


茉莉は不安な顔して私を見る

ゆりを見て、まっすぐ答えてくる


妊娠してるかもしれないんです。。。


詩織、どうする？


笑いながら話す直樹を睨む


直樹、茉莉ちゃんに言って？

私に、産んだら迷惑だって言ったように？

それぐらい、してくれてもいいわよね？

私は、諦めたんだから？

はっきり、言ってよっ？


声が荒げていく

あの時の悔しい気持ちが溢れだしていく


おろせって言いなさいよっ？

私には、言ったわよね？


詩織、落ち着けよ？


誠が私を抱きよせていく


っ。。。だって。。。

卑怯だよ。。。？

妊娠してないのに、そんなこと言って、女を出して。。。？

陸がいないのが、嘘だと認めていることでしょう？


誠を見る


だから、落ち着けよ？

妊娠してるかもしれないのは、嘘じゃないだろう？

可能性はあるだけ

妊娠してるって、楯に話すのは女のズルさを出してるだけだ

本当に妊娠して苦しんだわけじゃないから、引き留める方法の一つだろ、茉莉ちゃん？


茉莉を見ると震えている


だとしたら、ひどいっ。。。

妊娠したかもなんて、女として許せないでしょう？


茉莉を見る

直樹を睨むと、悲しげに見ている


傷ついたのは、詩織だけ？


っ。。。直樹、ズルい。。。

私には、ひどいこと言ってたよ？

茉莉ちゃんにも、諦めてって言ってっ。。。？


涙が流れてくる


辛かったのよ？