パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 夏―2

お金。。。

お母さんはそんなに、お金に困っていたのかな。。。

お母さんの両親はいないと言っていた

私、本当のお父さんに会いたいなんて言ってないのに。。。

逆に、会いたくない。。。

本当のお父さんと、やり直ししたいのだろうか？

違う。。。

お金に困るのがイヤなこの人は、陸の叔父さんとは、結婚しないだろう。。。

必要以上にお金を欲しいんだろうし。。。

ブランド品に囲まれていたいだろう。。。

詩織は、こだわりはなさそうだった

自分に、似合う物を身につけている

さっき、着ていたワンピースはお父さんが選んだと聞いた

意外だった。。。

ブランド品ではなく、普通に似合う服だった

お父さんが、詩織に、似合うよって何度も言っているのをエレベーターの所で聞いた

二人は気づかないで、笑いながら話していた

お母さんとは、どうして出来ないんだろう。。。

陸を手に入れても、この二人のような夫婦には、なりたくない

土曜日。。。

本当のお父さんに会いに行って、どうするんだろう。。。？

陸と詩織は、お父さんと、どうするんだろう。。。？

心の中で、陸に嫉妬していく

詩織にも、誠にも、お父さんにも愛されている。。。

しかも、陸には傷つけないで、何とか切り抜けようとしている

心が醜い私。。。

好きな人なのに、嫉妬しているなんて。。。

妊娠しているかもって伝えた時、陸が私から離れていかない気がした

陸の優しさを利用している自分にイライラする

時間を見ると、16時くらいだ。。。

ホテルを出ると、お父さんと、お母さんは別れて帰って行く

ふいに、電話がなり画面を見ると陸からだ。。。


もしもし？


茉莉？

今日、うちの親に会った？


うん。。。うちの親と一緒にいたの。。。

ごめん。。。


いいよ、気にしないで？

体調は大丈夫？


体調？


お前、今日、体調が悪くて早退しただろ？

気になってたんだよ？

大丈夫？



ヤバい。。。陸が私を心配している。。。

すごく嬉しい。。。

本当は、お父さんに呼ばれて、仮病で早退したなんて言えない。。。

嬉しい気持ちを隠して答える


大丈夫だよ？

ありがとう。。。


そっか。。。よかった。。。

ところで、コーチいる？