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第3章 秋

これで、邪魔ものはいなくなったから、休憩しよう？

休憩場所のテントに入り、お茶を入れる


どうぞ？


お茶を持つ腕を引っ張る


こぼれるって？


詩織が、逃げるからだろ？


だって。。。マズイよ


お茶が？


違うっ。。。二人きりは、マズイ。。。


見張りはいなくなっただろ？


そうだけど。。。


私を膝に乗せる


っ。。。

直樹、ダメ。。。


離れようとすると、抱きしめてくる


ダメ。。。

流されては、ダメなの。。。


あれから、何かあった？

全然、見かけなくなったし、どうしてた？


っ。。。

直樹。。。苦しいの。。。

誠が好きなのよ、でも、苦しい。。。


直樹に話していく

朝から煽られ続けて、本気で求めないとシテくれない

どこに行くのも一緒で信用されていない

たまには、一人の時間もほしい。。。


そっか。。。

自由な詩織には、苦しいな。。。？


髪を撫でてくれる


離して？


何で？


誠に知られたら、困る。。。

っ。。。


隣に座り、髪を撫でてくれる


直樹。。。

話、あるの。。。


いつかの話？

話す気になったんだ？


っ。。。

直樹、ごめん。。。

私、計算、間違えたの。。。


計算？

何の？





二人目。。。




違うの。。。陸だけ、血液型が違うの。。。





まじかよ？





マンションに引っ越す前、クラス会で逢ったじゃない？

酔って、シテしまったよね。。。

酔ってたから、シタかも直樹に逢ったかも、覚えてなくて。。。

思い出したんだけど、再会しても覚えてなくて。。。


ああ。。。

酔ってたから、忘れてると思って聞かなかったけど。。。


二人目だから、早く産まれたと思ってた

小さい頃は、アメリカにいたから、血液型なんて調べなかったの。。。

中学の時に血液検査して、わかったの。。。

日に日に、横顔が似てきて。。。怖くなったの。。。

ごめん。。。


涙が流れていく


茉莉ちゃんと、陸。。。

二人はきっと手遅れかもしれないってわかったら、どうしたらいいか、わからなくて。。。

どうしたらいい？


茉莉と陸は、つきあってるの？


つきあってはないと思う

茉莉ちゃんは、直樹の子供なの？