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第3章 秋

多分な。。。

確かめるのも、めんどうだし、聞かなかったな。。。

でも、俺の子供でも、詩織の旦那の子供だとしても、マズイだろ？


そうなのよ。。。？


詩織、黙ってろ。。。

誰かに聞かれたらマズイし、近々どこかで話す時間をつくれよ？

来週、会社にいる時間に電話するから、番号教えて？


わかった。。。

でも、見張られてるから、逢えないよ。。。


お前、抜け出すのは得意だろ？

何とかしろ

会社にいる時間に電話するなら、見張りはいないだろ？

木曜日に電話するから、逢える日を決めとけよ？


わかった。。。


旦那、気づいてないんだろ？


うん

蓮の方を疑ってるから。。。


なら、黙ってろ。。。

いいな？


私に、パーカーを頭からかけてくる


泣くな。。。

抱きしめられないんだから。。。？

泣き止むまで、顔隠してろ、パーカー貸してやるから

自分のパーカーは、どうしたんだよ？


暑くて脱いだら、見当たらなかった。。。


パーカー、返す時に番号書いた紙をポケットに入れとけよ？


わかった。。。


パーカーの上から、頭をポンポンする


泣き止んだら、戻って来いよ

旦那が、そろそろ、来るだろ？


何で？

来ないよ？


さっき、ゆりが電話してたの聞いたんだよ。。。

午後から、来るらしいよ？


っ。。。

まだ、電話してるんだ。。。


それだけ、信頼がないんだろ？

ケラケラ笑う


先に行くからな？

泣くな。。。


頭をポンポンして、離れていく

直樹のパーカーは直樹の匂いがする

甘い匂いは、しない。。。

パーカーを着て、自分をギュッと抱きしめてあげる

直樹のパーカー、大きい。。。

でも、抱きしめられてるみたいで安心する


かばんから、メモになるものを探す


サッカー体験の半券の裏に番号を書いて、ポケットに入れた


私のパーカーは、どこにいったんだろう？

泣き止んで、探していく


テントから出て、探していると腕が捕まれる


何してる？


誠？

来れないんじゃなかった？


このパーカーは誰の？


寒いから、借りたの。。。

私のパーカーが、見つからなくて探してるんだけど。。。

ないのよ。。。


はあっ。。。

返してこいよ？

俺のを貸してやるから？

アイツのだろ？