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月光の誘惑《番外編》
第3章 月に臨み、月を望む。

「大丈夫。まだ勃ってるよ、先生の」
「……いいの?」
「私、先生を中で感じたいの」
「めちゃくちゃ早い、かも、しれなくて」
「大歓迎。いっぱい出して?」
あかりは足を広げ、俺の腰を膝で挟み込む。その笑顔。誘われている。
その誘いに乗ったら、俺はどうなる?
金を巻き上げられる?
怖いお兄さんが出てくる?
それとも、一夜限りの情事で終わる?
「あかり、たぶん、すぐ出る」
「いいよ。何度でも出して。ぜんぶ受け止めてあげる」
腰を進め、萎えることなく屹立したままの陰茎を、あかりの膣口に宛てがう。
「ヌルヌル……」
「先生の指と唇が、気持ち良かったから」
「本当に、生でいいの?」
「いいよ。病気もないし、妊娠もしないから。診断書見る?」
「いや……いいよ、わかった」
妊娠しない。再び出てきたその言葉に、普通の男なら喜ぶのだろうが、俺は絶望した。
妊娠して、くれないのか。
子どもであかりを縛ることができないのか。
俺のものにはなってくれないのか。
やはり、セックスするだけの関係なのか。
それでも萎えない俺の欲望はどうなっているんだ、まったく。
「……あかり、好き」

