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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

「翔吾、いいよ」
「え?」
「イキたい、でしょ?」

 あかりさんの笑顔に、何度も頷く。
 イキたい。出したい。射精したい。
 あなたを、俺の欲望で汚したい。

「おいで、翔吾」
「っ、あ」

 中が急に締まる。搾り取られるくらいに強い収縮に、何も考えられなくなる。

「中にいっぱい、ちょうだい」
「あかりっ!」

 無理だ。抑えられない。
 あかりさんに煽られて、火が点いた。いや、点いていた火に燃料が追加されたのか。
 一気に肉棒を蜜口付近まで引き抜いて、再度奥を目指して膣壁を割り入っていく。襞という襞が擦れ、俺の律動を受け入れる。

 なんて、気持ちのいい交わり――。
 これは、クセになる。

「あっ、ん! あ、ん、んんっ」
「あかり、気持ちい、も、無理」
「んっ、いーよ、あっ、おいでっ」

 中にいっぱい、ちょうだい。
 あかりさんの声が脳内に響く。もう、無理だ。

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