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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

速めた抽挿に合わせて、あかりさんが啼く。その甘い声すら、昇り詰めるための道具でしかない。
高められた射精感に、抗うことはしない。欲望のまま腰を打ち付けて、昇ってきたものをすべて吐き出すだけ。
「イッ……!」
先端から精液が弾けるように広がり、あかりさんの奥を汚していく。きゅう、と中が締まり、管の中の精液も残らず吸い取るかのように蠕動する。
何だこれ。
気持ち良すぎるだろ。
律動を緩めながら、ゆっくりとあかりさんの中を味わう。彼女も俺の動きに合わせてびくびくと震える。
目をぎゅっと閉じて、頬を紅潮させたまま、小さく喘ぐ。たまらなく、かわいい。
「あかり」
トロンとした表情のあかりさんの頬に、額に、唇にキスをして、ゆっくりと肉棒を引き抜き――引き抜け、ない。
「あかり?」
「まだ、抜かないで」
いつの間に腰に足を絡めていたのか。気づかなかった。
二回戦の誘いか? まぁ、できるけど。
でも、せっかくヤルなら体の隅々まで舐って、喘がせて、堪能してから、体位を変えたい。
今はとりあえず、休憩。あかりさんを潰さない程度に体重をかける。腕の中に囲い込んだ彼女に、優しく口付ける。
「……中で出すの、初めて」
「気持ち良かった?」
「気持ち良すぎるよ、生中出し」
皆そう言うよ、とあかりさんは笑う。皆。皆、かぁ。

