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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

「また、出していいの?」
「うん、いいよ。若いから回復するの早いでしょ」
「一晩中抱いてもいい?」
「……抱き潰す気?」
視線と思惑が交錯する。
唇も交わって、舌が絡まる。
あかりさんとのキス、好きだ。
細い体を抱きしめて、女の子特有の柔らかさを堪能する。胸も二の腕もお腹も太腿も、程よく柔らかい。
……ダメだ、溺れそう。
「あかりさん、明日、休みなんでしょ?」
「まぁ、ね」
「明後日は?」
「……休み、だけど……いやいや、さすがにそこまでは」
「頑張れる?」
我ながら、意地悪な質問だと思う。
俺は頑張れるけど、あかりさんはどうする?
あかりさんも頑張ってくれる?
「あのね、翔吾くん。さっきも言ったけど、私、マグロが苦手なの」
「うん……?」
「求められるなら、応じなきゃいけないでしょ。ほんとに、もう」

