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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

起き上がったあかりさんが俺の体を跨いで、太腿の上に座る。
そして、少しずつ勃ち上がってきていた陰茎に手を添えて、嗜虐的な笑みを浮かべた。
「……勃ってる」
「若いからね」
「頑張れる?」
あかりさんの挑戦的な笑みに、乗っからないわけがない。
触れられたところが熱い。
あぁ、もっと気持ち良くして。
「もちろん」
「じゃあ、耐えてね」
何人もセフレを抱える、という事実を、このあと俺は身をもって理解することになる。
セフレを全員満足させられるだけの性欲とテクニックを、彼女は持ち合わせていた。
その清楚な外見からは全然わからないけど。
俺の歴代射精最速時間が縮められたのは、言うまでもない。
……まったく、誰だよ、あかりさんのスマホにストップウォッチ機能がついてるアラームなんて入れたの。壊れてんじゃねえの?
何だよ、十六秒て。ありえない。もう、絶対壊れてる。
でも、本当に、サンタクロース、ありがとう。
ありがとう――。

