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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「あかり、一緒にイク?」
「ああっ!」
愛液と唾液に濡れた指でクリトリスを捏ねると、あかりが感じて背中がしなる。
その痴態も、淫らな声も、すべてがかわいい。
「しょーご、イッちゃ、う!」
「いいよ、いこ」
膣内がヒクついている。あかりの興奮が、程よい圧迫が、俺の射精感を煽る。イキたくて、たまらない。
ほんと、気持ちいい。
「や、イッちゃう、っ、んっ!」
「おいで、あかり」
「なか、中に、出し……んんんっ!」
「……っあ」
ギュッと握られるような強い収縮に、耐えられるわけがない。
抜いて背中にぶっかけることなどできないまま、あかりの一番奥に精液を吐き出してしまう。何度も、何度も。
……俺の体、どうなってんの?
今までのセックスは、こんなにいいものじゃなかったのに。なんで、あかりとは、こんなに気持ちいいのか。
相性、だけか?
腰から手を離すと、薄赤い痕が残っている。強く掴みすぎたみたいだ。仕方がない。気持ちいいのが悪い。
「あかり、奥に出したよ」
「ん、ありがと……」
射精したあとに「ありがとう」なんて、あかり以外の他の女は言わない。
それが普通だ。
あかりは普通じゃない。
セフレが複数人いることも、こんなに気持ちがいいことも……クスリでも使っていると言われたほうが納得できるくらい、彼女とのセックスには中毒性が高い。
でも、そうじゃない。これで天然なのだ。本当に恐ろしい。