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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「来年も、再来年も、あかりを抱きたい」
「翔吾くん、彼女作らないつもりなの?」
「あかり以上に好きになれる人ができたらね」
「翔吾くんイケメンだからすぐに――んん」
うるさい唇を塞ぐ。
他の女の話なんて、今は聞きたくない。考えたくもない。
両手をベッドに押さえつけて、舌を求め合いながら、ゆっくりあかりの体の上に移動する。硬く勃ち上がってきたモノをあかりの太腿になすりつけて、誘う。
「翔吾、壊れちゃう」
「壊したいの、あかりを」
俺がそうであるように、あかりも欲に狂って欲しい。
俺に、狂って欲しい。
「この部屋はあかりの匂いばかりで、すぐに勃っちゃう。抑えられないよ」
「もー、仕方ないなぁ」
仕方ない、じゃなくて、欲しくて欲しくてたまらない、って言わせたい。いつか。
「翔吾、抱いて」
かわいくねだってくるセフレに恋をするなんて、本当に不毛だ。
俺はもう、彼女に溺れている。