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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「……パンストじゃ、ない?」
「ストッキングにしてみたよ。脱がしやすいかなと、思っ」
かわいいな、あかりは。脱がしやすいとか、破れないようにとか、気にしなくてもいいのに。買ってあげるのに。
あかりは縛られた腕を俺の頭に通し、お互いの唇を貪り合う。グロスも口紅も落ち、唾液だけがツヤツヤと光る。
ワンピースの背中のファスナーをおろし、ブラジャーのホックを外し、寒さで身じろぎするあかりに構わず、柔らかな双丘を揉みしだく。
キスをしながら突起を親指で弾くと、「ふあ」と甘い声が漏れる。
かわいい。
むしゃぶりつきたい気持ちを抑えて、キスをしながら乳首を捏ねる。ビクと震えるあかりがかわいい。
乳房のほうを愛撫するだけだと大して感じないらしく、柔らかさを堪能するだけだと不満そうな視線を寄越してくる。
「あかり、どうして欲しい?」
「……舐めて」
「どこを?」
「ひゃっ、あっ、んん」
乳首をきゅっと摘むと、嬌声が上がる。嬌声ごと唇を塞いで、乳首をいじめる。
あかりの両足が俺の背中に巻き付き、はしたなく腰が揺れる。そんな痴態すら愛おしい。
もっと、欲しがって。
もっと、ねだって。
もっと――。
「しょーご、おねが、なめ、っ」
「どこを?」
頬を朱に染めたあかりが、俺の耳元で囁く。彼女にとっては羞恥心を煽られるものの名称でしかなくても、俺にとっては最高のご馳走だ。