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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)

 指はいいの?
 いいの。もう我慢できな――っ!

 中指をぐぐっと挿れて、蜜で溢れる膣壁を擦る。あかりの嬌声をキスで塞ぎながら、手早くベルトを外し、スラックスを寛げ、屹立した陰茎をボクサーパンツから取り出す。
 硬く滾ったその先端からは、ぬるりと先走りが溢れている。

 あぁ、挿れたい。

「あかり」
「ん、うっ?」
「俺だけ、見て」
「ん、見て、る」
「今は、俺のことだけ、見て」
「翔吾く、んっ」

 今だけでいい。
 セックスをしている間だけ、俺のことだけ考えて。俺のものでいて。

 俺だけの、あかりで、いて。

「あかり、好きだよ」

 その言葉に答えがなくても、いい。
 その愛に応じられなくても、いい。
 今は、ただ――俺のことだけ。

 中指を膣内から引き抜き、ズルリとワンピースを滑らせて、あかりの腰を抱き寄せる。裾をめくり上げ、さらに足を上げさせて、蜜口に亀頭を宛てがう。

「あかり、しっかり掴まっていてね」

 あかりがしっかりと俺の首に抱きついたのを確認して、俺は一気に彼女の隘路を割って肉棒を押し進めた。

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