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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「あかり」
ベッドに横たわるあかりにのしかかって、背後から耳を唇で食む。
あかりはスマートフォンのメッセージを読んだあとで、くるりと体を反転させた。顔は真っ赤だ。
仰向けになったあかりを組み敷いて、キスをする。
「誰から?」
「……セフレさんだよ」
「どんな人?」
熱い頬にキスをして、あかりの言葉を待つ。あかりは「うぅん」と悩んで、微笑む。
「かわいくて、サッカーやってて、腹筋がすごくて、優しくて、プレゼント魔で、キスが上手で」
「顔は?」
「あ、すごくイケメン。カッコいいよ?」
「……セックスの相性は?」
あかりは微笑みながら、俺の首に手を回してくる。行儀の悪い足が、俺のバスローブの中に侵入してくる。
「セックスの相性は……いい、よ」
「すごく?」
「すごく。優しく抱いてくれるの……翔吾くん、勃ってる」
当たり前だ。勃たないわけがない。
薄く開いた唇に舌を挿れて、あかりの舌を求める。彼女はすぐに応じてくれる。生温く、甘い熱。
バスローブの帯を解いて、柔らかな白い肌に指を這わせる。しっとり濡れている肌は、相変わらず冷たい。湯冷めしないよう、気をつけてあげないと。