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月光の誘惑《番外編》
第3章 月に臨み、月を望む。

「先生はボクサーパンツなんだね」
「そ、そうだね」
「触りたいな」
「ダメ。俺が先にあかりに触れたい」

 必死の攻防だ。
 あぁ、先にシャワーを浴びる振りをして抜いておけば良かった。
 これ、すぐにイッてしまう。本当に一瞬でイキそうだ。触れるだけで射精するなんて、早漏すぎて絶対気まずくなってしまう。

「じゃあ、脱がして?」

 脱がす……とは言っても、バスローブのタオル地の紐を解くだけ。
 恐る恐るバスローブの前合わせを左右に開けば、ダウンライトの光の中に白い肌が――。

「あかり、下着っ!?」
「いらないでしょ? セックスするだけなんだから」

 バスローブ以外を身に着けていないあかりは、前をはだけさせたまま俺の首に手を回し抱きついてくる。

 素肌が触れ合い、柔らかい胸の感触が伝わる。想像以上に滑らかで冷たくてしっとりしているあかりの白い肌に、俺の理性の糸は呆気なく切れてしまう。

 もう、我慢できない。

「あかりっ」

 あかりを押し潰さない程度に抱きしめて、キスをしながらズボンをさっさと脱ぐ。ちょっと手間取ったけど、初めてにしては及第点だと思う。

 触れただけでイッてしまいそうな俺の陰茎は、硬く太く、ボクサーパンツに染みを作るほどに濡れている。
 が、まだ出ていない。先走りだけだ。大丈夫だ。

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