この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月光の誘惑《番外編》
第3章 月に臨み、月を望む。

「先生の意地悪」
わかっている。
医療の現場では裸なんて見慣れたものだ。胸部も腹部も、陰部も。
でも、違う。あかりは患者ではない。治療の対象ではない。欲情の対象なのだ。
触れていたい。
腕の中に閉じ込めてしまいたい。
そんな欲のまま、あかりに触れている。
「痛かったら、言って」
小陰唇のぬかるみの中に指を押し入れ、粘液で濡れた膣内に中指を侵入させる。
「あぁっ」
あかりの体が跳ね、膣壁がきゅうと収縮する。熱くヌルヌルとしている膣内は狭くキツいけれど、今すぐに陰茎を迎え入れてもいいように濡れている。
自分のテクニックに自信なんてない。実際の経験がないのだから。
あかりが濡れやすい体質なのだろう。安堵しながら、指を往復させる。テクニックがなさすぎて全く濡れませんでした、なんて切なすぎる。濡れてくれて良かった。
「やっ、あ……んんっ」
妄想の中の村上ミチよりも、ずっとずっと、かわいい。愛しい。もっと触れていたい。もっと奥まで感じたい。
「あかり」
「あっ! ふ、ぅんっ」
指を挿れたまま乳首を口に含むと、予想通りあかりの体と声が震え、強く反応する。
……好きなんだな、これ。わかりやすくて、面白い。
溢れて仕方がない愛液を親指に塗り、さっき見つけた陰核に触れる。
「あぁぁっ」
……これも好き、と。

