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奈落
第1章 不満



「はー、さむっ
ヒーターの前あったかすぎ」

そりゃ、毎日私が先に起きてつけてるからね。

心の中でたっくんへの嫌味を呟きながら、
お弁当を詰める。

たっくんは寒さに縮こまりながら、
仕事へ行くためスーツに着替えている。

朝ごはんはお弁当のおかずの残りとトーストだ。

「たっくん、コーヒー入ったよ、ごはんも」



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