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六月のセイリング
第1章 読み切り短編






スレンダーな身体の線を、キリリとしたスーツに包んで街を行くひとの、美しいヒップライン。


腰のホックを外して、スリムなスカートを脱がせば、恥じらいながら現れる、上品なTバックのショーツ。


「服の上に下着の線を出したくないから」


理由など、どうでもいい。


あなたのわずかにイエローがかった肌に、濃紺のそのショーツは、とても、よく、似合う。


ネックレスも、ブラウスもつけたままで、いやらしいことをしよう。


ソファーにすわるぼくの前にあなたを立たせたまま、右手を股間に差し入れて、そっと、クロッチの上からそこをさする。


羽根が触れるかのように、やさしく。ソフトに。


脚、閉じないでね。


指先から伝わる、下唇を噛んでいるひとの、我慢の気持ち。


そう。いい子。抑えてね。


そっと、前後に指を動かして、なめらかにそのエリアをなぞる。薄布の上から、彼女の形を確かめるように。


キメの細かい太ももの肌が、午後の日差しを浴びて輝くよう。


とてもキレイ。


弱すぎる刺激。停まった時間。快適な空調のなかで、彼女の股間だけが、ひどく熱い。



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