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忘れられない女性
第2章 彼女のペース
女子の部室に男性の教員でも入れないルールになったのは、
俺のせいだ。
さっき校長にも、ぐちぐちリマインドされたから、
忘れるはずない。


4年前…、
美紀がまだ高校3年生の頃、
美紀が背の高い脚立に登って部室で1人、
電球を代えていた時に、運悪く震度4位の地震が起きた。
驚いた美紀は脚立の上でバランスを崩し、
落ち掛けた所をたまたま俺が通りかかって助けたんだ。

俺の上に美紀は落ちて、大事はなかったが、
美紀の額に鉄の脚立が当たってしまった。
その傷は、未だに消えてない。


この事が、後日、校内で噂になった。

部室で2人が抱き合っていた。
キスしていたのを見た。
健太郎の上に美紀がまたがっていた。
美紀が制服のミニスカートを着て脚立の上で健太郎を誘惑していた。


女子同士というのはヒドイもんで、
そんなありもしない事を美紀に非があるかの様に
大げさ過ぎるほどに噂された。

この事が校長の耳にも入り、
部室には男性教員でも出入りできないルールになったのだ。

こんなありもしない事を噂されたのに、
美紀は、健太郎のせいにされちゃうから、と
額の怪我は、2人だけの秘密にして、と頼まれ
誰にも言わなかった。


それからだ、俺がバスケ部の練習に熱心だったのも、どんだん力を抜いて、
そして、女子校生達と必要以上に距離を置き始めたんだ。



「コン、コン、コン」

美紀が車の外から覗きながらノックした。
指は狐の形を作っている。
美紀の顔が夕日に当たって笑顔がオレンジ色に染まっている。

俺は車から降りて、荷物を車に積むのを手伝い、
助手席のドアを美紀の為に開けて、座らせた。


「家、確か隣町だったよな?」

美紀は、うん、と答えたが、
取り敢えず、大通りに出て真っ直ぐ行く様に言われた。
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