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忘れられない女性
第2章 彼女のペース
車内では他愛も無い昔話や、大学生活の事など、
美紀は楽しそうに話した。

「次を右に曲がって下さい」

美紀は、話しながらも道案内をしてくれているが、
俺が思っていた方とは違う道に車は進んでいる。

言われるがままに車を運転していたが、
その内、海沿いの道に出た。

「そこ、左に入って下さい。」

??

そこは、ドライブスルーもできる眺めの良い
コーヒーショップだった。

「喉乾いちゃったから、コーヒー買うね。」

…おぃ
それならそうと、言ってくれ。。
健太郎は、また美紀のペースにはまっていると
思わずにはいられなかった。

ドライブスルーでコーヒーを2つ買って、車を停めた。

空はちょうど陽が海に沈む所だった。


美紀は車から外に出て、
コーヒーを飲みながら夕陽を眺めている。

車内からは波の音しか聞こえないのに
美紀は車内にいる俺の方に振り返って、何か言ている。

健太郎は外に出て、美紀の隣で一緒に夕陽が沈むのを眺めた。


「健太郎センセと、見たいって、さっき思いついたの。」


美紀よ…

「美紀、あんまり大人を振り回すなよ。」

美紀は何か伝えたそうな潤わせた目で健太郎を見つめてから
ちょっと切なげにまた水平線を眺めた。

「今日はどうしたんだ、
今朝聞いたんだ、美紀が来る事。」

「…うん。。
健太郎センセに会いたくなって、来ちゃった」

「だから、からかうな。」
素っ気なく言ったものの、内心ドキッとして顔が熱くなったのが分かったが、
周りは大分暗くなっていたから助かった。


車に戻ってからは美紀は久々のバスケの練習に疲れたのか
眠ってしまった。

健太郎は、赤信号で停まっている間に、
自分の着ているジャケットを脱いで美紀に掛けてあげた。

こんなにも無防備で、優しい愛くるしい寝顔。
そして、横顔を見つめながら、頭をそっと撫でた。

柔らかそうな唇に思わずキスしたくなった衝動を抑え、
額のアノ秘密の傷にそっとキスした。


美紀の両親は離婚をした為、隣町の家にはもう住んでいないという。
だから美紀はアパートを借りて一人暮らしをしているとの事だ。

眠ってしまう前に住所を聞いていて良かった。

ゆっくり運転しても、20分程で美紀のアパート前に着いてしまった。
スヤスヤと寝ている寝顔をもっと見ていたい気持ちを抑え、
美紀を優しく揺すって起こした。

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