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第5章 聖夜の恋人

「…だって…着物だから…」
光が羞恥に目元を染めながら縣を上目遣いで睨む。
「…いいね、すごくいやらしいよ…」
微笑みながら唇に軽くキスする。
そのまま、愛撫を続けようとすると光が縣を制する。
「…縣さんも脱いで…私だけ…ずるいわ…」
快感に頬を上気させながらも強気な姿勢を崩さない光が愛おしくて、縣は小さく笑う。
「…分かったよ…」
そして、光にのし掛かったままセーターを脱ぎ捨てる。
シャツのボタンを外し、上半身から衣服を脱ぎ去ると、鍛えあげた逞しい筋肉に包まれた美しい男の肉体が現れる。
光が目を潤ませる。
改めて、光の華奢な身体を襦袢ごと抱きしめる。
「…あ…ああ…」
縣の逞しい身体に押し潰されそうになり、光は掠れた声をあげた。
光の長くほっそりとした美しい脚を割って、身体を入れる。
「…全部見せて…光さんの全てを…」
光が怯えたように眉を寄せ、首を振る。
「…や…はずかしい…」
「…大丈夫…目を閉じて…」
優しく声をかけ、縣は白い太腿にまとわりつく襦袢を滑り落とす。
膝裏に手をかけ、大胆に開く。
光の身体がびくりと震える。
「…いや…みないで…」
白い手で顔を隠し、羞恥に震える。
構わず縣は、ゆっくりと太腿を愛撫しながら光の淡い色合いの下草に隠された秘部に指を伸ばす。
生まれたままの姿、縣により動かせないように脚を開かれ、固定される辱めに光は激しく乱れる。
「…いや…い…や…みないで…」
「…綺麗だ…光さん…」
…光の花園は淡い薔薇色をしていた。
快楽に弱い光は、既に花弁の奥の蜜壷からの蜜によりしとどに濡れ、縣の指をすんなりと受け入れた。
秘められた花弁をゆっくりと優しく開く。
「…美しい…君はどこもかしこも綺麗だ…」
「…ああっ…！…あがたさ…ん…！」
花弁の中に男らしい長い指を侵入させながら、縣は甘く囁く。
「…礼也だ…光さん。名前を呼んでくれ…」
光は大きな瞳を開き、ゆっくりと縣を見つめる。
「…礼也さ…ん…」
「そうだ。…光さん…」
縣は光の花芯への愛撫の手を緩めない。
すべらかな花芯の中で、しなやかに指を動かしながら蜜壷の奥に到達する。
「…熱いな…君の…は…」
淫らな言葉を光の鼓膜に吹き込む。
「いや…いや…！もう…おねが…」
啜り泣く光に意地悪く尋ねる。
「…どうしてほしいの…？」
光は紅い唇を噛み締める。
「…礼也さん…が…ほしい…」