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背徳の主
第10章 顧客NO 062603A 美緒 杏佳
父親は二階の杏佳の部屋のドアを開けて

「杏佳、朝だよ、遅刻するぞ。」

部屋に入ると杏佳は居なかった。ベッドも綺麗に整っていて寝た形跡がない。

制服のブレザーはハンガーに架かったまま…

「あれ…杏佳は…?」

試しに美緒の部屋に入ってみる。

美緒のベッドに杏佳が布団を被って寝ていた。

「杏佳…朝だよ。なんでお姉ちゃんのベッドに居るんだ?」

「…お姉ちゃんのベッドがいい…」

「こんな小さなベッドに二人は無理だ。杏佳は自分のベッドに寝なさい。さあ、起きて着替えて!」

父親は杏佳を起こすと一階のキッチンへ降りて行った。

「杏佳は起きた?」

「ああ、最初部屋に居ないのでびっくりしたよ。」

「そうなの、最近よく私の部屋に来て私と寝るの…」

「杏佳はお母さんが亡くなってから寂しいのか、私の処へ来るようになったの。」

「杏佳も高校1年生だ。少しは自立しないとなぁ…」

「お母さんが少し甘やかし過ぎたかも…」

「確かに小さい頃から病気がちだったから、母さんが何でもしていた。」


「おはよう…」

杏佳が制服のブレザーとスカートに着替えてキッチンに降りてきた。

「杏佳、これお弁当。それと早く食べて…遅刻するよ。」

「ありがとう…」

「それから今度お父さんが休暇を取ってディズニーランドに行くって!」

杏佳は下を向いたまま…

「杏佳、何処か他に行きたい処があるか?」

杏佳は小声で

「ディズニーランドでいい…」

「じゃ、ディズニーランドに決定だな。来月位に行こう。」

「お父さん、今週の出張は?」

「明日からベトナムに一週間ほど行ってくる。」

「明日は土曜日だけど週末から?」

「ああ、サラリーマンは文句言えない。お前たち二人の為だ。」

「美緒、悪いけどワイシャツと下着をカバンに頼む。」

「はい… 杏佳、時間よ。バスが来るよ!」

杏佳はカバンを持って立ち上がると

「お父さん、行ってきます…」と小声で言った。

「ああ、杏佳、行ってらっしゃい。」

キッチンの扉を閉め、美緒は玄関まで杏佳を送る。

杏佳が靴を履いて美緒を見詰めると、美緒は杏佳を抱きしめ杏佳の唇に自分の唇を重ねる。

暫くして唇を離し耳許で

「杏佳、行ってらっしゃい。帰ったらまた抱いてあげるね。」

杏佳は美緒を見詰めながら頷くと玄関の扉を開けて外に出た。



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