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愛憎
第5章 その夜
ただ、事件もあった。
スペインを2年のドラムパートの先輩がドラムを叩いていた際、
部長が
「違う!!」
と、言い出し、パーカッションは何度かやった事はあるものの、今回の音合わせに参加じゃなく、見学をしていた誠に
「やっぱり、実力を試して良いか?」
と聞いて来たのだ。
副部長である美咲は
「ちょ、ちょっと、こんな所でやらなくても…」と言ったが、
部長は退かなかった。
誠は譜面を一通り目を通して、音合わせをした所
難なくドラムを叩く事が出来たのだ。
悔しそうに誠を見る二年生に、萌は一抹の不安を感じていた。
誠は萌の前ではあんな感じだが、少し人を寄せ付けない雰囲気がある。
…と言っても、何人か友達は出来たようだが、クールなタイプか、誠と同じ様な軽い調子のタイプが多く、本心を話せる友人を作れてるかどうか心配だったのだ。
萌は萌で、何人かと仲良くなった。
明日は唯とお昼ご飯を食べる約束をしたばかりだ。
段々と、萌と誠に新しい人間関係が出来、少しずつ離れてしまわないか…そんなことが不安になった。
(…ん?どういうことだろ…?
でも、そろそろまこちゃん離れしなきゃいけない時期なのかも…)
萌はやっぱり、自分が誠に対する思いに気付かない。
スペインを2年のドラムパートの先輩がドラムを叩いていた際、
部長が
「違う!!」
と、言い出し、パーカッションは何度かやった事はあるものの、今回の音合わせに参加じゃなく、見学をしていた誠に
「やっぱり、実力を試して良いか?」
と聞いて来たのだ。
副部長である美咲は
「ちょ、ちょっと、こんな所でやらなくても…」と言ったが、
部長は退かなかった。
誠は譜面を一通り目を通して、音合わせをした所
難なくドラムを叩く事が出来たのだ。
悔しそうに誠を見る二年生に、萌は一抹の不安を感じていた。
誠は萌の前ではあんな感じだが、少し人を寄せ付けない雰囲気がある。
…と言っても、何人か友達は出来たようだが、クールなタイプか、誠と同じ様な軽い調子のタイプが多く、本心を話せる友人を作れてるかどうか心配だったのだ。
萌は萌で、何人かと仲良くなった。
明日は唯とお昼ご飯を食べる約束をしたばかりだ。
段々と、萌と誠に新しい人間関係が出来、少しずつ離れてしまわないか…そんなことが不安になった。
(…ん?どういうことだろ…?
でも、そろそろまこちゃん離れしなきゃいけない時期なのかも…)
萌はやっぱり、自分が誠に対する思いに気付かない。