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愛憎
第7章 その時
成長したから、誠の心情も変わったのか?と思ったが、念の為、友人である、誠の姉の優衣子に聞いて見ることにした。

『あぁ…。父さんが再婚してからなのよねぇ…』

誠と優衣子の実母は20歳の時、優衣子を産み、誠は40歳と言う高齢出産だった。

その後すぐに病に倒れ、他界したため、誠には実母の記憶がない。

誠が小学6年生の時、誠の父は20歳離れた年下の女性と再婚した。

思春期を迎え、大人の、色々な情報が耳に入ってくる様になり、実母に甘えたことすら覚えていない誠は、その状況に混乱をし、当初は義母に懐かなかったらしい。

父や、成人を過ぎた優衣子に何度も諭され、ようやく義母に心を開く様になったが、あの様に軽いノリの意地っ張りな性格になってしまったのだと言う。


(くすん…あの頃のまんまで成長していたら、今頃萌ちゃんにも告白してたのにね…)


誠が小さい頃を思い出す。

誠は小児科病棟にいたが、無菌室は一緒の階だった為、たまにすれ違う血液内科にいた萌の父や家族の姿を遠目で見ていた。

無菌室のあるソファで時たま泣いていた萌を見掛け、

『ねぇ、あの子、なんで泣いてるのー?』と、度々ゆうに聞いて来た。

そこでゆうは同期と言う強固な看護師ネットワークを使い、萌の父の現状を把握したのだ。
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