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愛憎
第13章 怒り

「私はものじゃない!!」


「それは違うだろ?そう言う言い方してるだけで!
萌の事が好きだから、萌を気持ち良くさせて、付き合って貰おうって考えたんだ!」

「ばっかじゃないの?!
なんで、そうやってやるの!?
そんな事してたら、ずっと痴漢やってるだけだったと思うよ?!
なんで、そうじゃなくて、私と向き合うようにして、距離縮めようとか思わなかったの!?」

「俺だって後悔したよ!途中…二人でラブホに行った後にすごい嫌悪感に包まれたんだ!
それから、萌にアプローチして行こうって思ったけど、萌、今日、下着着けてないし…」

「そんなの関係ないよ!なんで私のせいにするのさ!
痴漢やる位なら、真正面から押し倒しなさいよ!…んっ」


口に柔らかい物が当たる。

深くないが、長いキス。


口付けが終わったあと、ハァ…と、吐息混じりの誠は言った。

「押し倒すって、この事も含めてか…?」

萌は呆然となりながら

バシーン!!

と、誠の頰を叩いた。



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