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愛憎
第13章 怒り
駆け出す萌。
「萌!」
誠は呼び戻そうする。
萌は振り返り、涙混じりの涙声で
「まこちゃん、ホントマジ最低だよ!
好きだって言われても、快楽で溺らせる方法取って!
そんな風に私を見てるなんて思わなかった!
もう、知らない!!」
再び駆け出した。
「…クソッ!バカ野郎。俺…。」
俯いて、頭の髪を掻き毟る。
大事な娘(こ)を自分がやった事が原因で失ってしまった。
誠の心にストン…と穴が空いた感覚と、自責の念を持ちながら、その場に立ち尽くしていた…。