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愛憎
第14章 涙
萌はゆうと一緒に、最寄り駅まで歩き出した。

「私んち、この駅の隣駅なのよ。」

ゆうは言う。

「え?!そうなの?」

先ほどまで誠と一緒にいた駅だ…。

グッと涙が出て来そうになるが、2時間近く泣き続けている。

ゆうを困らせたくない…。

そう思い、必死に我慢した。


「なんかね、さっき、萌ちゃんの聞いた事で、ようやく色々繋がったの。」

「え?」

クスクス笑いながら

「ほら。学校では普通の制服姿なのに、3ヶ月前駅でばったり会った時、
ハニワルックだったでしょ?」

それに、最近いつもボーッとしてた…。

ゆうは呟く。

「そ、そうなの?私、自分で気付いてなかった」

半年くらいの自分の様子を他の人はそんな風に見ていたんだな…と思った。

「それに…ハニワルック…まこちゃんが言い出した事なの。」

「えっ?まこちゃんが?!」

「そう…。その時はまこちゃんがそんな事やってるなんて、全然気付かなかった……」

グッと堪えていたのに、いつの間にか涙の防波堤が崩れていた。

「あとで、ご飯食べた後にゆっくり話しましょう。
萌ちゃん、全然今纏まってないんじゃない?」

「そう…だね。全然纏まってない。何から話したら良いか、全然分かんない…」

萌はポロポロ涙が溢れ出す。

「そしたら、ゆっくりご飯食べて、暖かいお風呂入って。
あったかいお茶飲んで、リラックスした時で全然良いから、お話聞かせて?」

「ありがとう……」

まぁ、私の料理の保証はしないけどね〜と、クスクス笑うゆう。

涙を出す事も、すぐに経緯を話せとも言わないゆうに、萌は心から感謝していた。
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