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愛憎
第17章 課せられた試練
左に優衣子、真ん中に健太、左にゆうが座り、誠は逆のソファで一人。

しかも、全員が険しい顔をしている。

誠は冷や汗をかきながら、ドキドキし

「き、今日はお忙しい中、来て頂いてありがとうございます…」

と、おずおず挨拶した。

真ん中にいた健太が

「まず、どこから話したら良いだろうね…」

と、思案の顔をする。

(ん?)

と、思ってると、優衣子が

「澤村先生、私が話しても良いですか?」

と言う。

二人が頷いたのを確認すると、向かいにいた誠の胸ぐらを掴み

「学校辞めて海外で勉強したいとか、家族抜きで話すな!!
しかも痴漢までしやがって!」

と、ぐわんぐわんと胸ぐらを振り回し始めた。

「わっ!ごめっ!って、痴漢ってなんで!?」

と、誠が言った。


「萌ちゃんが私の所に泣きながら来たの。
色々とお話を聞かせてもらったわ」

と、いつもの温和なゆうではない刺々しい口調でゆうは話す。

ようやく、胸ぐらを離してもらった誠は

「ごめんなさい…」

と、俯いて、謝った。

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