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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第7章 赤いシルシ

男の欲望をぶつけられ──

痛みと恐怖で肩が強張る。

「ひどい…!!」

そこに悔しさも加わって、涙を流すこともできなかった。

「…っ…やっぱイかせまくっただけあって…、中、めっちゃ熱いわ…!」

「ハ──う、う……ッ…、ぬい、て‥…!!」

「うわー、…ハァっ、気持ちい」

「やめ…」

お願いだから、終わってほしい

それか意識を飛ばしてしまいたい

花菜は誰にも見えないところで…歯をぎりりと食い縛る。


きつく、きつく


「──…ん? お、おい」


すると、外野の男のひとりが

そんな彼女を見て異変に気付いた。

「ハァハァっ……なんだよ?」

「いやーこいつ。ちょっと様子がおかしくねぇ?」

「…ああ?」

「なんか、痛がり方が……っ、本気っぽい」

痛がり方?

ようやく花菜の様子を省みた男が突きこみを止めた。

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